※この記事はあくまで参考記事になります。必要な場合は必ず専門業者や施工担当に別途お問い合わせ下さい。

近年増加している集中豪雨の影響もあって「このマンションは水害への備えはできているんだろうか」、「管理組合として対策できることはあるのだろうか」と感じている方もいるかもしれません。

そこでこの記事では、近年増加する水害問題にマンション管理組合が取り組むべき対策について書いてみたいと思います。

具体的にリスクがあるポイントについても記載していますので、参考にしてみてください。

マンションで水害の危険がある場所はどこ?

最初に、マンションで水害が起きやすい場所についてご紹介いたします。

以下3ヶ所が、マンションで水害が起きやすい場所となります。

  • 機械式駐車場への浸水
  • 電気設備への浸水
  • ベランダや屋上での冠水

一つずつ説明いたします。

機械式駐車場への浸水

マンションの水害問題として、真っ先に思い浮かぶのが機械式駐車場への浸水という方も多いのではないでしょうか。

実際に、過去の水害でも、機械式駐車場に駐車していた車が水没してしまったという例があります。

マンションの機械式駐車場は、排水ポンプを備えていますが、近年の集中豪雨には対応できないケースもあるようです。

また、激しい雨によって、駐車場の操作盤が正しく機能せず、車を出すことができないという可能性があることも忘れてはなりません。

電気設備への浸水

水害によりマンションの電気設備への浸水があった場合も、大きな被害が想定されます。

なぜなら、マンションの電気設備が浸水し、停電してしまうと、居室の電気はもちろん、エレベータ、給水設備などが使用できなくなる可能性があるからです。

電気設備は1階や地下にあるため、浸水リスクが高くなってしまうことが避けられません。

2020年に原案が発表された国土交通省のガイドラインでは、電気設備は、できるだけ浸水リスクの低い場所への設置を推奨していますが、すでに設置されている電気設備を移設することは容易ではないでしょう。

ベランダや屋上での冠水

ベランダや屋上などで冠水が起こるということもあります。

なぜなら、屋上やベランダの排水口に落ち葉やゴミが詰まっている場合などは、排水口が機能せずに、冠水が起きてしまう可能性があるからです。

マンションの屋上やベランダが冠水してしまうと、水がこぼれ落ちてくるなどの被害が予想されますので、注意する必要があるでしょう。

マンションの水害に備えて管理組合が取り組むべき対策は何?

次にマンションの水害に備えて管理組合が取り組むべき対策についてご紹介いたします。

以下がマンション水害が発生した際に、管理組合が取り組むべきこととなります。

  • 水害発生時の連絡体制の整備
  • 浸水を防ぐための準備
  • 非常用電源の用意
  • 掲示板や回覧での注意喚起
  • 水害発生時のためのマニュアルの整備

一つずつご紹介いたします。

水害発生時の連絡体制の整備

まずは、水害発生時の連絡体制を整備しておく必要があります。

水害が発生した際、どこに情報を集約するのか、管理会社や電気設備の会社へは誰が連絡をするのかなどを事前に決めておくと、いざという時にスムーズに対応ができます。

また、緊急時の連絡先を共有しておくと、早目の対処にもつながるでしょう。

浸水を防ぐための準備

事前に、浸水を防ぐための準備もしておくと良いでしょう。

具体的には、止水板や土のうの準備が挙げられます。また、電気室が地下などの浸水しやすい場所にある場合は、可能であれば防水扉を設置すると安心かもしれません。

非常用電源の用意

電気室が浸水してしまい、停電になった時のために、非常用電源を確保できると安心です。

非常用電源が確保できていれば、電気室が浸水してしまった場合でも、エレベーターやオートロックなどへの対策が可能となるからです。

管理会社などと相談の上、対応を考えてみても良いでしょう。

掲示板や回覧での注意喚起

掲示板や回覧でマンションの住民へ注意喚起をすることも必要です。注意喚起をすることで、防ぐことができる被害があるかもしれません。

具体的に注意喚起するものとしては、以下のようなことが挙げられます。

  • ベランダの排水口を掃除する
  • ベランダに飛びやすいものを置かない
  • 飲料水の確保
  • 懐中電灯の確保
  • 必要に応じて機械式駐車場からの車の避難

大雨や台風など、水害が近づいてきた場合は、的確に注意喚起をするようにしましょう。

水害発生時のためのマニュアルの整備

水害発生時のためのマニュアルを整備しておくということもお勧めです。

なぜなら、常日頃から水害に備えたマニュアルを作成しておくことで、備えができ、水害発生時の速やかな対応に繋がるからです。

停電時の対応や、近隣の避難場所などがマンション全体で共有できていると心強いのではないでしょうか。

さいごに

ここまで、マンションの水害対策についてご紹介してきました。

近年の集中豪雨などで、これまで以上にマンションの水害リスクは高まっています。

機械式駐車場や電気室など浸水しやすい場所はもちろん、屋上やベランダなどでも水害が発生する可能性はあります。

マンションの管理組合としては、水害発生時の対応はもちろん、住民への注意喚起や、マニュアルの共有などにより、水害リスクを少しでも軽減していきたいですね。

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