マンション大規模修繕工事の時期や周期はどれくらいがおすすめ？

マンションはどうしても風や紫外線・雨などの影響で少しずつですが、マンション全体はどうしても痛んでしまいます。

普段から小規模な修繕工事やメンテナンスは計画的におこなわれていますが、外壁塗装や配管工事などは大規模修繕工事の際にまとめておこなわれることが一般的です。

しかし、マンション大規模修繕工事をしなければどのような問題が発生するかや、具体的な時期や周期などについてはあまり知られていません。

今回はマンション大規模修繕工事の時期や周期などについて紹介していくので参考にしてみてください。

マンション大規模修繕工事がどうして必要なのか

マンション大規模修繕工事が必要な理由としては、どうしてもマンションの外壁などは自然環境などの影響によって経年劣化していきます。

経年劣化した状態を放置してしまうと事故などに繋がるだけでなく、劣化が重度になった後に修繕工事をすると工事費用や工事期間も長くなってしまう可能性が高いです。

適切なタイミングで大規模修繕工事をすることで、マンション設備なども新しくなるため性能面や快適さでも大きな違いが生まれます。

他にもマンションの見た目や設備などが経年劣化している状態では、マンション資産価値も下がってしまうのが問題点です。

マンションの資産価値を下げないためにも、マンション大規模修繕工事をしっかりとすることが大切といえるでしょう。

適切なタイミングを守っていれば安全面を守れるだけでなく、マンション資産価値が下がらないようにもなります。

マンション大規模修繕工事の目的

マンション大規模工事の目的は大きく分けて2つあるため、それぞれについて解説していきます。

1つ目が劣化している部分を修繕して、事故などを防ぐことや、防水性や耐震性を高めて自然災害などへの対策をすることです。

過去にはマンションの外壁が落下して通行人に当たってケガをさせてしまった例もあります。

他にもマンション内部で劣化が激しくなってしまうと設備が破損して、ケガなどに繋がってしまう可能性も高いです。

2つ目がマンション自体を管理維持することで住んでいる人たちが、快適に安心して毎日を過ごせるようになるでしょう。

マンション大規模修繕工事の際には配管工事や防水工事に加えて、外から見るだけではわからないコンクリートの状態などについても確認をします。

設備などの快適性を守るためにも定期的に劣化していないかに加えて、バリアフリー化や防犯設備の改修などをするケースも珍しくありません。

マンション大規模修繕工事の時期や周期

マンション大規模修繕工事の時期や周期は一般的には12年〜15年とされており、理由としてはマンションを新築する資材の耐久期間が10年程度に設定されていることが挙げられます。

時期や周期に関しては明確な年数などは決められていないため、マンションの経年劣化が進んでいると目安よりも短い期間でのマンション大規模修繕工事が必要になるでしょう。

ただし、最近では耐久性に優れている建築資材も増えてきているので、マンション大規模修繕工事の際に使用する建築資材を耐久年数に優れているものにすれば、次回までの期間を長くできることから修繕費用を抑えることにもつながります。

マンション大規模修繕工事は管理組合が中心になる

管理組合ではマンションに住んでいる人が自動的に加入していますが、管理組合の基本的な役割はマンションの管理維持です。

マンション大規模修繕工事はマンションの維持管理をするための一環になることから、管理組合が中心でおこなう必要があります。

基本的には着工前・工事中・完成後の3段階にわけてそれぞれでやらなければならないことが多く、実際にマンション大規模修繕工事をする数年前からの準備が必要です。

具体的なマンション大規模修繕工事をするための計画を立てたり、施工業者と交渉をしたりなど管理組合で担う役割は多いといえるでしょう。

また、マンションの住人からの意見なども聞いて調整をするなども求められるため、各方面に対してのコミュケーションを取れる人物が中心になるのが望ましいです。

ただし、特定の人物に負担があまりにも集中しないような工夫をして、サポートできる大切を整えてください。

まとめ

マンション大規模修繕工事は一般的には12年〜15年程度が周期とされていますが、あくまでも目安なためマンションの経年劣化の進行具合によっては10年程度でのマンション大規模修繕工事が必要になるケースもあります。

マンションの状態などを考えながらどれくらいの周期でマンション大規模修繕工事を決定するかが必要になる一方で、マンションの安全性やマンション資産価値が下げないためにも適切なタイミングを見定めるのは大切です。

問題が発生してからでは手遅れになってしまうかもしれないので、管理組合では常にタイミングを考えて話し合いを進めましょう。