※この記事はあくまで参考記事になります。必要な場合は必ず専門業者や施工担当に別途お問い合わせ下さい。

「マンションの大規模修繕工事の見積もりが出てきたけれど、何を見れば良いのだろう?」そう思ってしまう管理組合の方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、マンション大規模修繕工事における見積もりのチェック方法について解説いたします。

特にチェックしておきたいポイントについてまとめていますので、参考にしてみてください。

マンション大規模修繕工事の見積もりは誰がチェックする?

最初に、マンションの大規模修繕工事の見積もりをチェックするのは誰かについて説明いたします。

マンションの大規模修繕工事の見積もりは、最終的には管理組合がチェックすることになります。

マンションによっては、大規模修繕のための委員会を立ち上げているケースもあるかもしれませんが、いずれにしても管理組合の理事や、管理組合から選出された委員会のメンバーがチェックすることになるでしょう。

しかしながら、多くの場合、管理組合のメンバーは大規模修繕工事について専門的な知識が不足しています。そのため、必要な場合は、管理会社やコンサルタントに協力を仰ぐことも検討してみると良いでしょう。

マンション大規模修繕工事の見積もりチェック項目

管理会社やコンサルタントに協力してもらった場合でも、最終的には管理組合での確認が必要となります。

ですから、管理組合としても、マンション大規模修繕工事の見積もりをチェックする際のポイントは押さえておきたいところではないでしょうか。

そこでここでは、マンション大規模修繕工事の見積もりをチェックする際、特にみておきたいポイントについてご紹介いたします。

マンション大規模修繕工事の見積もりをチェックする際の項目は以下となります。

  • 【チェックポイント①】工事範囲や内容に漏れはないか
  • 【チェックポイント②】内訳が記載されているか
  • 【チェックポイント③】数量や単位に間違いはないか
  • 【チェックポイント④】材料の名称が書かれているか
  • 【チェックポイント⑤】消費税込みの価格になっているか
  • 【チェックポイント⑥】予算内で収まるか

ひとつずつ説明いたします。

【チェックポイント①】工事範囲や内容に漏れはないか

まず、工事の範囲や内容に漏れがないかを確認する必要があります。

なぜなら、工事範囲や内容に漏れがある見積もりを採用してしまった場合、予定していた修繕が行われない可能性があるからです。

ですから、見積もりを依頼する際に決めた工事範囲や工事内容と実際に提出された見積書の内容が一致しているかは、必ず確認するようにしてください。

【チェックポイント②】内訳が記載されているか

見積書に工事の内訳が記載されているかの確認も必要です。

なぜなら、見積書に内訳が記載されておらず、「一式」というような書き方がされていると、チェックポイント①の確認をすることができないからです。

また、相見積もりをしている場合の比較検討も難しくなります。

例えば、「一式」と書かれている見積書を採用し、必要な項目が抜けていた場合は、別途追加費用が発生するかもしれません。

ですから、大規模修繕工事の見積書をチェックする際は、内訳が記載されているかの確認が必須となります。

【チェックポイント③】数量や単位に間違いはないか

数量や単位に間違いがないかの確認も必要です。

数量や単位を間違った見積もりを採用してしまった場合も、必要としている箇所への修繕が行われないなどが懸念されます。

また、見積もりの正しい比較もできません。

ですから、数量、単位が意図している通りになっているかは確認をするようにしてください。

【チェックポイント④】材料の名称が書かれているか

材料の名称、製品名が書かれているかも確認してください。

なぜなら、材料についての記載が不明瞭の場合、後でどのような材料が使われたとしても、指摘をすることが難しくなるからです。

相見積もりの比較をすることも困難になるでしょう。

ですから、見積書に使用している材料名が明確に記載されているかは確認するようにしてください。

【チェックポイント⑤】消費税込みの価格になっているか

大規模修繕工事の見積もりをチェックする際は、消費税込みの金額になっているかの確認も必要です。

なぜなら、大規模修繕工事の見積もり金額は高額なため、消費税が入っているか入っていないかで、数百万円の違いが出てくるからです。

例えば、消費税が含まれていない見積もりを採用してしまった場合、工事が終わった後に請求される金額が、予想より数百万円上乗せされてしまうかもしれません。

ですから、後のトラブルを避ける意味でも、見積もりが消費税が含まれた金額になっているかは確認するようにしましょう。

【チェックポイント⑥】予算内で収まるか

見積もり総額が、予定している予算の範囲内かの確認もしてください。

なぜなら、大規模修繕工事の見積もり総額が、予算をオーバーしてしまう場合は、別途対応が必要となるからです。

見積額が予算内で収まらない場合は、工事内容を変更する、一時金を集める、借入を行うなどを検討しなければなりません。いずれも簡単なことではないでしょう。

ですから、大規模修繕工事の見積もりをチェックする際は、見積額が予算内で収まっているか、必ず確認してください。

さいごに

ここまで、マンション大規模工事の見積もりをチェックする方法についてご紹介いたしました。

大規模修繕工事の見積もりは非常に高額となりますので、特に重要なポイントを押さえてチェックしていきたいですね。

また、管理組合のみで確認をする自信がない場合は、重要なポイントは管理組合で押さえつつ、管理会社やコンサルタントなど第三者への協力依頼も検討してみても良いのではないでしょうか。

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